大相撲って本場所でしか見られないの?遠いから観に行けない…と思っている方!
大相撲には本場所以外に「地方巡業」というものがあります。
基本的に、春は関西~東海・関東、夏は東北・北海道、秋は関東~北陸・西日本、冬は九州・沖縄。
近年、巡業地は増加しているので、もしかしたら、アナタの街にも大相撲ご一行様が来るかも!?
今回は編集部ayaが本場所とは違った「地方巡業」の楽しみ方をお教えします!
チケットにはアンテナを!
ネット販売されている巡業もありますが、確実なのはその巡業や巡業が行われる市や会場のHPで確認するのがベターです!
巡業によっては、電話予約や窓口販売のところもあります。また、日本相撲協会が公式に巡業を発表する頃にはチケットが残り僅か…ということも。。。
なので、どうしても行きたい巡業地があれば、常にアンテナを張り巡らせ情報を手に入れることをオススメします。
座席は “タマリ席” を狙うべし!
「タマリ席」が本場所より断然取りやすいです!距離的には本場所と変わらない近さなので、「人生一度はタマリ席を!」と思っている方、巡業での「タマリ観戦」いいですよ!
一度、タマリ席で巡業観戦をしていた時、稽古中に元横綱・朝青龍が客席通路に来て、四股を踏み始めたことがあります。真横に朝青龍。そのシチュエーションだけで贅沢なのに、さらに四股。地響きを体感しました。そんな貴重な経験が出来るのも巡業ならではです!
「マス席」は高齢の方には少しキツイかもしれません。座布団はありますが(場所によっては販売)体育館の床をテープで仕切ってあるだけで、段差がないので後部席になるほど見にくいです。
もちろん「イス席」もあります。配置などは会場によって異なりますので、購入時に会場見取図などを参考にしてみてください。
巡業の1日の流れについて
だいたい8時スタート。開場とともに楽しめるのが、呼出しさんによる「太鼓」
そして、会場に入ってまず目にするのは「稽古」
幕下以下から順番に十両・幕内と稽古が見られます。相撲部屋の稽古見学に行くぐらいしか見ることの出来ない、稽古風景。ぜひ見て頂きたいです!
その後、相撲の所作を教わる「相撲講座」、
2人の力士が相撲の禁じ手などを面白おかしく解説する「初っ切り(しょっきり)」、
床山さんによる大銀杏の結い上げが見られる「髪結い実演」、
呼出しさんによる太鼓の実演・解説「櫓太鼓打分実演」や『アードスコイドスコイ』でおなじみの「相撲甚句」、
付き人が横綱に綱を締め上げる「横綱綱締実演」などなど本当に盛り沢山。。。
1日で相撲の魅力を存分に楽しめる内容になっています!
どれも本場所では見られないし、全部見て欲しいですが、あえて一つ挙げるとすれば「初っ切り」ですかね。ちょっとした相撲コントみたいなので、絶対楽しめます!笑えます!相撲に興味のない人には必ず「初っ切り」をすすめます。息がぴったりで、テンポが良く、大人も子供も楽しめますよ。現在は初っ切り担当が2組(2人1組)あり、巡業中は交互に担当しています。どちらにもそれぞれの良さがあるので、2ケ所以上巡業に行ってみるのも良いかと…!
土俵上で繰り広げられるこれらの内容ももちろんですが、巡業の楽しさはこれだけじゃないんです。
力士たちのファンサービスが本場所以上です。力士とファンの距離が近い!!
皆リラックスしているので、サインや写真も気軽に応じてくれます。時には、談笑も出来ます!
(もちろん稽古中などはダメです。そして無闇に体に触れるのもダメ。常識の範囲内で行動しましょう。)
巡業ならではのお楽しみが終わった後は、本場所さながらの取組が幕下以下から横綱戦まで。もちろん土俵入りも弓取り式もあります。
でもこれで終わりじゃないんです!
終了後、さっさと帰るのは勿体ないですよ!時間に余裕があればお見送りをぜひ!
力士達は次の巡業地にバスで移動することが多いです。だいたい8台くらい。
それらのバスは巡業終了後にまとまって出発します。どのバスに誰が乗っているかは、その時のお楽しみですが、大関・横綱や裏方さんも乗っていて、バスの中から手を振ってくれます!
お見送りをしてようやく巡業は終了です。これだけの内容を1日で楽しめる巡業ってすごくないですか??
楽しすぎてつい何ヶ所も行ってしまいます!